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政府と日銀に動きが見られずドル高はまだ続く

現在は、世界的に米ドル高が続いている状態です。 FXやバイナリーオプションでは、これをどのようにとらえればよいのでしょうか? 通貨ペアごとに、それぞれ見ていきましょう。 まずは米ドル/円について。 こちらは、2007年6月以来の水準となる124.07円まで上昇しています。 麻生財務省と黒田日銀総裁は口をそろえ、これを「好ましくない」と発言しました。 ただし、あくまで「大きな変動は好ましくない」という形式的な内容だったので、円安への介入があるとは見られず、市場にはまったく影響がなかったようです。 米ドル/円はこのように何か材料がないかぎり、安定した通貨ペアです。しばらくは、ドル高が続くと考えてよさそうです。 一方、ユーロ/米ドルは1.09ドル前後から1.0819ドルまで下落したものの、その後また1.09ドル台まで持ち直しています。 これは、ギリシャ政府が財政再建問題について、実務者協議で合意に向けた文書を作成しはじめた、との報道が原因となっているようです。 ただし、EUなどの債権者サイドではこれを否定する声も出ています。 こちらも米ドル高は続きそうですが、ギリシャ問題はどちらに転んでも大きな影響をあたえます。 そこに注目しておけば、一気にチャンスをつかむことができるかもしれません。 このユーロ/ドルの影響で、ユーロ/円は一時的に反落しましたが、最終的にはドル/円の影響が強く出て、133円台から135.02円の円安となりました。 このようにユーロ/円は、ドル/円とユーロ/ドルの影響を強く受けます。取引のさいには、どちらがより強く出るかを注目していきましょう。 豪ドル/米ドルでは、鉄鉱石価格の上昇があったにもかかわらず、0.77ドル台から一時的に0.7691ドルまで下落して米ドル高が進みました。 豪ドル/円は、米ドルに対して豪ドルより円のほうが下落が大きかったので、結果的に95円代前半から半ばまで上昇しています。 豪ドル/円も、ユーロ/円のように豪ドル/円と豪ドル/米ドルの影響を受けやすい通貨ペアです。両者を見くらべながらチャンスを読みましょう。
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